とくとくコーナー　クイズに答えて素敵な賞品をもらおう！

問題：先日の大相撲7月場所で、史上最大の復活優勝を飾った東前頭17枚目・照ノ富士関の語った言葉は次のどれでしょうか。番号でお答えください。

1. 一つの夢を実現したら、また次の夢もわいてくる。そんな、いくつもの夢をひとつひとつ叶えていく努力が、人間を成長させてくれるのではないだろうか。
2. 以前は（略）、俺が優勝できなきゃ誰ができるのみたいな考えでした。今はそういう考えが全くないというか、1日ずつ、自分のことを精いっぱいやっていればいい結果につながると思って毎日を過ごしていました。
3. 「稽古はウソをつかない、努力はウソをつかない」という言葉があるけど、必ず稽古した分、返ってくると信じている。

■賞品：下記のとおり
■回答：番号でお答えくだい
■締め切り：2020年09月15日 (火)
■発表：メールマガジン2020年10月06日号にて。

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正解… 2.
1. は白鵬　3. は稀勢の里

解説
　照ノ富士 春雄関（伊勢ヶ濱部屋）は、本名ガントルガ・ガンエルデネ。1991年11月29日モンゴル・ウランバートル出身。少年時代はスポーツとは無縁でしたが、2007年に母親と観光旅行で日本を訪れた時、体格がいいことから相撲部屋関係者に声をかけられ、稽古を見学して大相撲に魅力を感じ、観光もせずに毎日のように見学に通いました。帰国後、17歳で飛び級で技術大学に合格するほど学業が優秀で、両親も大学進学を望みましたが、相撲留学を決断、2009年3月に再来日し、相撲部の活躍が知られていた鳥取城北高校に編入、高校3年次の全国高等学校総合体育大会相撲競技で、鳥取城北高校の団体メンバーの一人として優勝に貢献します。卒業を間近に控えた2010年春に間垣部屋に入門、若三勝のシコ名で翌2011年5月初土俵。幕下昇進まで全ての段を1場所で通過するなど順調なスタートを切りました。
　2013年3月、間垣部屋閉鎖に伴い伊勢ヶ濱部屋に移籍、2場所連続6勝1敗の好成績を納め、同年9月場所から新十両に昇進が決定、同時にシコ名を「照ノ富士」と改めます。新十両として迎えた9月場所も勢いは止まらず、12勝3敗で十両優勝。その後も順調に昇進し、西十両筆頭で迎えた2014年1月場所で12勝3敗の好成績をあげ、翌3月場所で新入幕を果たしました。その後、負け越しの場所もあったとはいえ、東前頭2枚目の時に敢闘賞を受賞するなど活躍し、2015年3月場所で小結を通り越して関脇昇進。初土俵以来所要23場所での関脇昇進は、歴代9位のスピード昇進となりました。新関脇になった同場所では、13日目にそれまで36連勝を続けていた横綱白鵬を破り、13勝2敗で殊勲賞と敢闘賞を受賞。そして迎えた翌5月場所で優勝し、平成生まれ初の大関が誕生します。
　大関昇進後も、大関にふさわしい成績を残していましたが、2015年9月場所、11勝1敗で迎えた13日目の稀勢の里戦で膝を負傷、以来、右鎖骨骨折などケガに悩まされ続け、大関連敗ワースト記録を樹立するなど不名誉な場所が続き、何度もカド番を経験します。古傷の影響で、その後は負け越すかと思えば優勝争いに加わるなど不安定な相撲が続いていましたが、2017年9月場所、5度目のカド番でしたが5日目の取り組みで再び膝を負傷して休場、ついに大関から陥落します。大関陥落後、膝の故障だけでなく、糖尿病、C型肝炎、腎臓結石など内臓の病気も併発し、わずか2場所で十両転落、2018年7月場所には東幕下6枚目となり昭和以降初の元大関の幕下陥落が決定。この後、両膝の手術を受け、4場所連続休場して西序二段48枚目まで降格しました。しかし応援してくれる人たちのためにも引退せず、リハビリに励んで、2019年3月場所から土俵に復帰し、9月場所までには東幕下27枚目まで昇り、11月場所で幕下優勝、関取復帰が決まります。
　2020年1月場所で十両優勝、3月場所で10勝5敗と2場所連続二桁勝利となって幕内に復帰。東前頭17枚目で迎えた7月場所で優勝、史上最大の復活優勝を飾りました。
　どん底まで経験した照ノ富士関ならではの名言を。

「ある意味、横綱でも――大横綱でも味わったことのない楽しさを味わっているのかも、とプラスに考えるようになりました」

大関だった頃は、「横綱になりたい!」という気持ちが強くて。今は目標が全然違う。「もう一回優勝できるか」「横綱と対戦して勝てるのか」そして「どこまで自分を鍛えることができるか」。